ツマグロスズメバチ
(Vespa affinis affinis L.)
・本州には生息せず、沖縄以南にしか分布しないスズメバチ。
・身体は茶色で、腹部は黄赤色と黒色のツートンカラーでよく目立つ。
・女王蜂は徳利型の巣を作り、その後働き蜂の活動で球状の巣へ拡張される。
沖縄以南にしか見られないスズメバチですが、大学4年生の時、私は一度だけ見たことがあります。先輩が西表島から巣を捕り、そっくりそのまま持って来た時の事でした。
「おお~!?、これがあのツマグロスズメバチか~!!」と、 とても興奮したのを今でも覚えています。
その時数匹貴重なサンプルをいただき、私の当時の分析のサンプルにさせていただきました。このサンプルのハチは標本にさせていただき、今でも大事に保管しています。いつかは自分の手で、このツマグロスズメバチを捕りに行きたいなと考えています。
さて、ツマグロスズメバチってどんなスズメバチ?か・・。
ツマグロスズメバチは本州には生息していないので、普段は見つからないためどんなスズメバチか判らない方も多いかと思います。
身体は赤褐色で、腹部は黄赤色と黒色のツートンカラーなのがよく目立ちます。そして体長は、女王蜂で25~28mm、働き蜂と雄蜂は20~22mmになります。
沖縄以外にも、熱帯地域において多数の亜種が見つかっています。
ツマグロスズメバチは、石垣島では4月に女王蜂は越冬から目覚め、単独で営巣を開始します。スマトラ等の熱帯地域では女王蜂が複数で巣を作る例が報告されています。
ツマグロスズメバチ
働き蜂は5月から羽化し、雄蜂は9~12月、新女王蜂は10~12月に羽化してきます。
ツマグロスズメバチは、木の枝や草むらなどの地表付近または、高いところでは十数メートルの高い木の枝の中にも巣を作ります。
女王蜂は、面白いことにコガタスズメバチと同じように徳利型の巣を作りますが、異なる点は、コガタスズメバチほど顕著に発達はしないようです。
その後働き蜂が羽化してくると、働き蜂の活動により巣は球状または、楕円形にまで拡張されます。
ツマグロスズメバチの食性はかなりいろいろで、つまり『なんでも屋』、なんでも美味しく頂くそうです。ハエやアブ、バッタなどが捕獲の対象になります。これらの昆虫を捕まえては巣に持ち帰り、幼虫の餌とします。
このほかにツマグロスズメバチは、マンゴー、パイナップルなどの沖縄特産の果樹も喜んで食べに来るそうです。本州にはない美味しそうな果樹も食べられるなんて、なんだかうらやましいですね☆
ツマグロスズメバチは本州に生息しない分、まず出会う機会はないとは思いますが、攻撃性や威嚇は強いようです。
沖縄などではパイナップル栽培が有名ですが、このパイナップル畑での作業中に刺される被害に遭うことがあるそうです。
知らず知らずのうちに巣に刺激を与えたのが原因だと思われますが、沖縄以南に旅行に行く際には、シーズンによっては気をつけた方が良いかもしれませんね。
スズメバチ属(vespa)