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【キイロスズメバチは大きな巣を作る】
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キイロスズメバチ
(Vespa simillima xanthoptera Cameron)
キイロスズメバチは、一番大きな巣を作ります。
屋根の下などに大きくがぶら下がっている巣を見たことがあるかもしれませんが、あれがキイロスズメバチです。
名前の通り、黄色っぽく、飛んでいるとオレンジ色にも見えたりします。そのため、地方によっては『アカバチ』とも呼ばれます。
私の住む会津では、ぶら下がっている姿が、『瓶』に似ている事から『カメバチ』とも呼ばれています。
キイロスズメバチは攻撃性が高く、巣に近づくだけでも、働き蜂が警戒して出てくることもあります。よく民家にできることが多いので、気をつけたい蜂でもあります。
キイロスズメバチの大きさは、女王蜂で25〜28mm、働き蜂は17〜24mm、雄蜂で20〜24mm程です。
生息地域は幅広く、日本の南の沖縄から北は北海道まで分布し、最近ではその食性が広いことから、都会でもよく見られるようになりました。
目立った特徴として、キイロスズメバチは引越しを行います。
始め女王蜂が狭い空間などに母巣を作り、まずは働き蜂を育てます。その場所が手狭になると、たくさんの働き蜂の協力の下、屋根の軒下など開けた処へ移動し、早い速度で巣を再建します。
7月頃は巣がなくても、ある日突然キイロスズメバチの巣が現れたりするのはこのためです。このキイロスズメバチの巣の引越しには充分ご注意ください。
キイロスズメバチの女王蜂は4月から6月に巣作りをはじめ、6月頃には働き蜂が羽化します。その後、9月〜10月にはピークを迎えます。そして、9月〜11月には雄蜂や新女王蜂が羽化してきます。
働き蜂の数が一番多くなり、巣の大きくなる速度もとても早く、活動時期も秋遅くまで続きます。交尾を終えた新女王蜂は、朽木や土なのかで冬の間越冬をします。
キイロスズメバチは、日本のスズメバチの中では最も大きな巣を建設します。
営巣規模が大きいときは、働き蜂の数は1000匹を超え、新女王蜂や雄蜂も数百匹以上羽化してくる事もあります。そのため巣の大きさ・蜂の数では、No,1のハチです。
キイロスズメバチの食性は幅広く、ハエ、アブ、セミ、トンボ、さらにミツバチ、アシナガバチなど様々な昆虫を捕え、餌とします。また、キイロスズメバチも他のスズメバチ同様、木の樹液や花の蜜を食べにやってきます。
キイロスズメバチは全国的にも広く分布し、その適応能力から都会まで進出しています、飲み残しのジュース、落ちているお菓子、餌になればなんでも良いそうです。そんな事で、刺される被害も多くの地域で出ています。
キイロスズメバチは攻撃性が高く、屋根の軒下の巣では、下で作業をしたり、通ったただけでも刺されてケースがあります。
様々な場所で営巣していますので、シーズン中、屋外や民家での被害が後を絶ちません。会津でもキイロスズメバチによる被害が一番多いです。
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