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【ヒメスズメバチは一番おとなしいスズメバチ】
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ヒメスズメバチ
Vespa ducalis Buyssoni)


ヒメスズメバチは、二番目に大きなスズメバチで、 24mmから37mmになります。腹部の先端部分が黒く、簡単にその他のスズメバチと区別する事が出来ます。

ヒメスズメバチはおとなしく、営巣の規模も小さいです。そして木の空洞、屋根裏などの閉鎖空間に巣を作ります。

ヒメスズメバチはアシナガバチのみ狩り、これを幼虫の餌とします。そのためアシナガバチに依存した状態で生活しており、短い生活史を持っています。

ヒメスズメバチは、スズメバチの中で一番営巣期間が短く、基本的には8月には子育てを終えます。

女王蜂は5月から6月ころ越冬から目覚め、7月には働き蜂が羽化し、8月には新女王蜂と雄蜂が羽化します。そして9月には、巣は解散となります。

ヒメスズメバチは、大きい身体ですが小さな巣しか作りません。

その他のスズメバチは、大きく巣を作り自らの力をアピールしているかのような営巣を行いますが、 ヒメスズメバチはその道を選ばなかったようです。

ヒメスズメバチは餌として狩るのはアシナガバチだけで、アシナガバチにとっては大変な天敵となります。

ヒメスズメバチは各種のアシナガバチの巣を襲っては、幼虫または蛹を巣穴から引っ張り出し、体液のみを吸い、自分の巣へ持ち帰ります。

アシナガバチの成虫は捕えないだけでなく、他の昆虫も餌にしません。

なんとも風変わりな食性を持つスズメバチです。

これとは別に、他のスズメバチと同様、木の樹液はなめにやってきます。甘い物は別腹のようですね(私と同じ・・??)。


ヒメスズメバチは大変おとなしく、巣に近づいた程度では攻撃はしてきません。

ですが、もちろん下手に巣に刺激すれば攻撃を受けます。

巣を刺激すると、威嚇行動をとり、人の回りを「カチカチ」という警戒音を出しながら、飛び回ります。

ヒメスズメバチは大きいので、威嚇し、周囲を飛び回られると、かなり迫力があります。

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