★チャイロスズメバチの特徴

チャイロスズメバチは全体的にも赤茶色っぽく、 腹部には縞々模様はなく真黒です。

女王蜂は、キイロスズメバチモンスズメバチの巣を 乗っ取ります。そのため初期は2種類のスズメバチが 一緒に暮らしています。ちなみに巣の場所は 木の中、屋根裏などの狭い空間です。



出入りをする働き蜂


壁の中のチャイロスズメバチの巣

チャイロスズメバチは、 キイロスズメバチまたは モンスズメバチに 寄生するという、かなり変わった生活史を持っています。

越冬したモンスズメバチ(あるいはキイロスズメバチ)の女王蜂が 巣作りを開始すると、後からチャイロスズメバチの女王蜂が 作りかけの巣に入ります。そして巣を作っていたモンスズメバチ (あるいはキイロスズメバチ) の女王蜂を殺し、巣を乗っ取ります。

その後、羽化したモンスズメバチ(あるいはキイロスズメバチ)を 自分が育てた働き蜂のように従え、卵を産み、巣を拡張します。

こんな経緯から、のちにはモンスズメバチ (あるいはキイロスズメバチ)の 働き蜂とチャイロスズメバチの働き蜂が混じったなんとも妙な巣に なります。

この現象をチャイロスズメバチの『社会寄生』と呼び、 何もないところからから巣作りをせずにすむという戦略を 持っているのです。

もちろん、もともと巣にいた女王蜂を殺さなければならないという 危険はありますが、それ以上に0(ゼロ)から巣作りをしなくてよい、 という利点が大きかったと考えられます。

このチャイロスズメバチの女王蜂は30mm、働き蜂は17〜24mmほどの 大きさです。色は赤茶色をしており、あまりパッとしないスズメバチです。

腹部が真っ黒な外見から、その他のスズメバチと 区別が付きやすいです。

様々な地域で見つかってはいますが、社会寄生という特殊な生活史により、 数は少ないようです。

チャイロスズメバチの女王蜂は他の女王蜂と比べ、冬越しから目覚めるのは遅く、 5〜7月頃です。これは他の女王蜂が巣づくりをはじめてから行動するからです。

その後働き蜂を育て、9〜10月には女王蜂や雄蜂が羽化してきます。

チャイロスズメバチの巣はモンスズメバチの巣と似ており、屋根裏、木の中、 壁の中など隠れた空間に巣を作ります。そして、コオロギやバッタなどを 餌として巣に持ち帰ります。

チャイロスズメバチの攻撃性は高く、巣に近づくと威嚇の行動とり、 群れをなして、地表の付近を左・右に動きながら威嚇します。 一度巣を刺激してしまうと、遠くまで追いかけてきますので、 注意が必要です。

私はチャイロスズメバチに刺された事がありませんが、 刺された時の痛みスズメバチの中でもトップクラスだそうです。

スズメバチの種類に戻る



★スズメバチサイトメニュー

トップページへ
スズメバチ駆除・料金について
スズメバチの種類
スズメバチ駆除対応エリア
スズメバチの分類方法
スズメバチの生活史
よく巣を作る場所
スズメバチの引っ越し
スズメバチの刺し方
刺されないためには
刺されてしまったら
スズメバチの警報フェロモン
スズメバチハンターブログ
プロフィール
私の役割・仕事
スズメバチ関連商品
よくあるご質問
お問い合わせ
スズメバチPCサイト


Copyright ©
スズメバチの巣を生け捕り捕獲!
三重県山里のスズメバチハンター

All Rights Reserved.