コガタスズメバチの初期の巣を生け捕りしました。
依頼があったのは、隣町の幼稚園で、
トックリ形の巣が見つかったそうです。
あぁ、コガタスズメバチだな!と。
トックリをひっくり返したような、独特の形の
巣を作るのは、コガタスズメバチの女王蜂です。
よく器用にこのような形に仕上げるな、
といつも感心させられます。
なんだか、かわいいですよね。
さて、実際の現場はこんな様子。
▼トックリ形の巣
巣の中に、女王蜂がおさまっていてくれたので、仕事は一発でおしまい。
巣にいないと、しばらく女王蜂の帰宅を待つことになります。
これが長いときは、とても長く、忙しいときには、
仕事が忙しいときは、とても困ります・・・。
今回はうまく在宅中でしたので助かりました。
▼捕獲したコガタスズメバチの女王蜂
女王蜂は元気いっぱい。
この女王蜂は、後で、遠くの山道で逃がしました。
民家などで巣を作らなければ、特に駆除されてしまう
事はないので、今度は山中で巣を作ってもらいたいものです。
▼巣を撤去した後の状況
この時期がコガタスズメバチとって危険な時期でもあり、
働き蜂がいない分、女王蜂がすべてをこなしています。
この女王蜂の身に何かあれば、そのコロニーは
今後営巣できなくなります。
巣の下に伸びた煙突部分がなくなりますと、
働き蜂が活動を始める時期となり、
女王蜂は次第に、巣にとどまるようになります。
今度は働き蜂の出番となり、外仕事は働き蜂に任されます。
こうなると、コガタスズメバチコロニーも
騒がしくなり、活動もより活発となります。