★ツマグロスズメバチの特徴

ツマグロスズメバチは本州には生息せず、 沖縄以南に生息するスズメバチで、身体は茶色で、 腹部は黄赤色と黒色の2色です。

女王蜂はコガタスズメバチ のようにとっくりの形の巣を作り、 その後働き蜂によりボール状の巣へ成長していきます。


ツマグロスズメバチは本州では見られないスズメバチですが、 大学4年生の時、1度だけ見たことがあります。 先輩が西表島で巣を捕り、そのまま持ち帰った時の 事でした。

「これがツマグロスズメバチなのか!?」と、大変興奮 したのをよく覚えています。

その際に数匹サンプルをもらい、分析させて いただきました。このサンプルは標本にし、今でも大事に 保存しています。いつかは私自身でツマグロスズメバチを捕りに 行きたいなと思っています。

ツマグロスズメバチは本州にはいないので、 どんなスズメバチか判らない方も多いと思います。

身体は茶色で、腹部は黄赤色と黒色の2色なのが目立った特徴です。 体長は、女王蜂で25〜28mm、働き蜂と雄蜂は20〜22mm程です。

沖縄以外では、熱帯地域で多数の亜種が発見されています。

ツマグロスズメバチは、石垣島では4月頃女王蜂は越冬から目覚め、 単独で営巣をはじめます。スマトラ等の熱帯地域ではこの女王蜂が 数匹で巣を作る様子が観察されています。

働き蜂は5月から羽化し、生殖カーストである雄蜂は9〜12月、新女王蜂は10〜12月に羽化してます。

ツマグロスズメバチは木の枝や草むらなど地面近くまたは、 十数メートルの高い木の枝でも営巣します。

女王蜂は、コガタスズメバチ と同じようにとっくり型の巣を作ります。 ですがコガタスズメバチほど大きくは発達しないとのことです。

働き蜂が羽化してくると、働き蜂により巣はボール状または楕円形 にまで成長します。

ツマグロスズメバチの食性は広く、ハエやアブ、バッタなどを 捕まえては巣に持ち帰り、幼虫の餌とします。

このほかに炭水化物源として、マンゴ、パイナプルなどの南国の果樹も 食べに来るとか。これはなんか羨ましいですね♪

ツマグロスズメバチは攻撃性や威嚇は強く、パイナップル畑での作業中、 刺される場合があるようです。

気が付かないうちに巣を刺激したのが原因でしょうが、沖縄以南に 旅行に行く時には、季節によっては注意した方が良いと思います。

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