スズメバチの巣の作り方
スズメバチの巣の作り方について教えてください。
きれいなしましまになっていますが、あの縞の色の違いは
唾液と混ぜる樹皮の種類の違いですか?
またたくさんの個体で巣を作っていくと思うのですが、
色が混ぜ合わされずにきれいな縞になるのはなぜですか?
1匹がひとつの縞を作るのですか?
教えてください。
クロネコさん
ほぼクロネコさんの考えている通りです。
スズメバチの縞模様ですが、色の違いは
働き蜂が持ってくる樹皮の種類の違いです。
例えば、働き蜂が黒い樹皮をかじってくれば
その部分は黒くなります。
一方で、白い樹皮をかじってくれば、その部分は
白っぽくなるわけです。
なので、1匹1匹があちこちから様々な樹皮をかじってくるので
スズメバチの巣の色は様々な色のある、縞模様が
出来上がるのです。
働き蜂が樹皮をかじって持ってくると、それを他の
働き蜂の持ってきたものと混ぜることなく、巣の構築を始め、
きれいな模様を作り始めます。
参考までに、初めの巣づくりは女王蜂が1匹で行いますが、
この時は女王蜂が1匹なので、巣の色はほぼ一色で
出来ています。
1匹が一つの縞を作るようなものかもしれませんが、
実際には集めてきた材料によって色が決まります。
スズメバチの活動範囲に同じような木ばかりでしたら、
おそらくほぼ単色に近い巣ができることでしょう。
逆に様々な木のある場所でしたら、色の濃い模様から
薄い模様まで、濃淡のある縞模様の巣ができると
考えられます。
どうぞ参考にしていただけたらと思います。
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寺部 宏一
玉川大学農学部農学科
昆虫学研究室卒業後、
スズメバチハンターとなる。
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所在地:三重県津市
携帯:090-8781-8350
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